塞翁がうどん

スロベニアのブレッドという所に来ています。
ブレッドは、小さな教会のある島を真ん中に抱えた、エメラルドグリーンの湖で有名な所です。
昨日は日曜日だったのでたくさんの家族連れやカップルで賑わっていて、天国のようでし
た。(最近天国のような所ばかり行っている)


今日は近くにあるVintgar gorge(ヴィントガー峡谷)という所に行っていました。
(gorgeって「峡谷」っていう意味なんですね。ジョージって読みたくなりますが発音はゴージ)
宿のお姉さんにおすすめされて行ったのですが、マイナスイオン中毒になるくらい綺麗でした。




僕はマイナスイオンが好きです。
ということを言うと色々とツッコミを受けそうですが、僕はツッコまれることにそんなにに強くないので手加減してください。
(かと言ってツッコミもうまくはないのでポジション取りが難しい)
マイナスイオンっていう言葉が良くければ、「水辺で感じる、他の所に比べてひんやりする感じ」が好きです。

これまで勤めてた会社のビルの敷地内にはこじんまりした公園があって、そこには小さな池もあったので昼休み(とか疲れた時とか)によく行ってました。
次の会社でも近くに良い感じの公園があればいいんですが、東京駅の八重洲口付近ってちょっと厳しそうなんだよなあ…
大学では3年生の時だけ本郷キャンパスにいたんですが、その頃は週に1,2回くらいは三四郎池に通ってた気がする。授業行くために大学行っても天気が良すぎて1日三四郎池にいたりして、あれは天国のような日々だったなあ(すぐに天国を感じれるタイプ)。

それはそうと、「マイナスイオン」ってけっこう良い言葉だと思ってます。
例えば上で書いたようなケースの場合に「ああ、水辺で感じる、他の所に比べてひんやりする感じ気持ちいいなあ」って言うの長いじゃないですか。
それよりも「ああ、マイナスイオン感じるなあ」って言った方が短いし、ニュアンスも伝わりやすいと思うんですよね。(僕以外の人がマイナスイオンという言葉に同じような意味合いを感じているかはちょっと怪しい部分ありますが)
この言葉、おそらくどこかの業界の頭良い人たちが作って流行らせたものだと思うんですが、やっぱりそういう人たちが頑張っただけあって、すごく良くできた言葉だと思う。
「マイナス」な「イオン」。
「マイナス」っていう言葉は至極素直に考えればマイナスなイメージを持っている言葉だと思うんですが、それが「イオン」と結びつくととても爽やかで前向きなニュアンスになる。おもしろい。

ちなみに、僕が今まで自分で作り上げた言葉で唯一人口に膾炙しているのは、「モリテン」です。
これは、元々「森が理転する」(僕は大学で文系から理系の専攻に移りました)という事象を意味するために作り出して、けっこう積極的に使っていたんですが、
専攻に進んだ後は、いつの間にか僕に対するあだ名として使われるようになり、同じ専攻の人はだいたい僕のことをモリテンと呼びます。
今まで自分以外に「テン」で終わる語尾のあだ名の人に会ったことがないので、これはけっこうお気に入りのあだ名です。
--------------------------------------

この前クロアチアのザグレブという首都に2泊しました。
首都なんですがそんなに見どころは多くないという前評判だったので1泊だけして観光もほとんどしない予定だったんですが、出発時刻を間違えていて乗る予定だったバスに乗れなかったため、仕方なく2泊してけっこうしっかり観光の時間が取れました。

ということで極端に気持ちが沈んだ状態で行ったザグレブ観光ですが、結論ファーストで書くと、すごく満喫できました。
(語彙力が乏しくてどの場所も褒めるのに必死なんですが、ほんとに良かったです)

まず圧倒的に天気が良かった。なので、高い建物の無い旧市街や公園がよく映えていた

植物園も人が少なくてのんびり楽しめた(しかも入場無料!)

 
町中を走る青い路面電車もかっこよかった。
昔住んでいたドイツの街は路面電車がたくさん走っていたこともあり、基本的に路面電車に弱い。特にこういう旧市街とモダンな車両のコンビネーションに弱い

路面電車が多いので、こんなに電線必要なのっていうくらい、電線が至る所にはりめぐされてる


久々に「THE ヨーロッパ」みたいな所に来たからかもしれないけど、ただの街並みにもいちいち感動してしまう

 無料の日本語ガイドブックもフルカラーでかなり濃い内容でとても良かった
「一歩づつ」っていうタイトルもポイント高い

町中でピザを食べてる人がたくさんいた
すごく大きい一切れが200円くらいでしっかり美味しい。ずっといたら太る町だ

ビールも標準サイズ(500mlもある)のカップで200円。ここも天国です

夕焼けが映えるランドマークの聖母被昇天大聖堂
被昇天って言う言葉、無教養すぎて親しみがなかったのですが、昇天はするものではなくてさせられるものだと考えると納得感がありますね、うん

朝焼けのザグレブ。朝焼けって原理的には夕焼けとそんなに変わらないと思うんですが、なんでこんなに色合いや雰囲気が違うんですかね。
せっかくなので調べてみたら、
のふたつが出てきました。
気になる人はリンク先を読んでもらえればと思いますが、僕はi.が好きです。
(ブログで気軽に疑問を提起しようとすると、せっかくなので調べるべきな気がしてきて無限に時間がかかることを学んでいる)


そんなこんなでザグレブはとても楽しむことができ、バスを乗りそこなってラッキーぐらいな気持ちでした。
やっとタイトルに行き着きますが、塞翁が馬ってほんとその通りだなと感じます。
不確実性が高まる現代(乗りたかったバスに2日連続で乗り損なったりします)、もちろんなるべく先を見据えてベストを尽くすのは大事だと思うんですが、とは言えその時々の状況をどれだけ乗りこなして出たとこ勝負を勝ちきれるかがポイントになるなあと感じる。
あえて、キャリアに関する理論を引き合いに出せば、
「キャリアは偶然に左右されて形成されるもので、、その偶然を機会に転換できるかどうか、機会となりえる偶然を自分の手元に引き寄せられるかどうか、が鍵」
というプランド・ハプン・スタンス的なことですね。

何年か前にプランド・ハプン・スタンスのことを聞いた時は、
「偶然を意図的に引き寄せる、って意味わからん」っていう印象だったんですが、
今回の自分の転職のことを考えてみても、全くもって計画的に行ったものではないし、いつの間にかあれよあれよという間に事が進んでいったという印象が強い。
でもおそらくこれは自分にとってすごく良い選択になったと思うし、それは自分が普段からなんとなく意識していた方向性に対して、それとなくアクションを取っていったことによってもたらされたものだと思う。

プランド・ハプン・スタンスでは以下のようなものを持つことが重要とされる。

【1】好奇心:新しい学びの機会を模索せよ
【2】持続性:失敗に負けずに努力し続けよ
【3】柔軟性:姿勢や状況を変えよ
【4】楽観性:新しい機会は必ずやってきて、それを自分のものにすることができると考えよ
【5】冒険心:結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こせ
出典

自分はこの中で【2】の持続性以外は(良くも悪くも)それなりに持っている気がしている。
(それに加えて、プランド・ハプン・スタンス以外のキャリア理論で重要視される「計画性」がビックリするほど無い)
なので、完全に自分の人生だけから語るおじさんですが(本当に確信を持って話せるのは自分の経験したことくらいなので、)プランド・ハプン・スタンス的な考え方も案外良いよって主張していきたいと思ってる。
(もちろんバランスが大事で、目標を設定して逆算して計画的に進めていくアンカー理論的な考え方も必要だと思いますが
ちなみに、よく対比されるプランド・ハプン・スタンスとアンカー理論ってほんとに対極なのかって疑問がありますが、それはまた今度考えます)

大学時代にやっていたUnicul Laboratoryの活動では、高校生にワークショップを通じて将来のビジョンを描く機会を提供していて、
その際に「ビジョンを描いてみることも大事だけど、もっと大事なのはビジョンの描き方を体得すること」ということを伝えていた。
当時は「多分そうなはず」と思って伝えてたんだけど、今はそこにかなり実感がこもるようになっている。
こういった実感をうまく今後の仕事につなげていきたいものです。

ちなみに僕は今とても好きな子(付き合っても何もない)がいるんですが、恋愛も多分プランド・ハプン・スタンスで考えるべきですよね。
簡単に割り切れれば良いんですが、理論と気持ちを一致させるのは難しいことです…


Comments

  1. 三年前の冬に計画的偶発性理論の記事を書いていたよ.「このキャリアプランじゃなきゃダメ」と思わず,失敗したときのために,次点でやりたいことを考えておくのがいいらしい.恋愛にぜひ活かしてくれたまえ
    https://naokiwatanabe.blogspot.jp/2014/11/httpwritersadvancebootcampcomwp.html

    ReplyDelete
    Replies
    1. すごい、こんなしっかりまとめてたんだね〜
      勉強して活かさせてもらうわ
      なおきの今後のキャリアも楽しみだ

      Delete

Post a Comment

コメントもらえるととても嬉しいよ!

よく読まれている記事