寺の多い町に住んでいる

寺の多い町に住んでいる

桜の季節に走っていると、至る所でピンク色の花が目に入り、走るどころではなくなってしまう

寺の多い町に住んでいる

昔の将軍や文豪の墓も多い

そういう墓は立派でたくさん花が飾られているけど、その他に数えきれないほどたくさんの墓がある

寺の多い町に住んでいる

墓地は空が広い

名前を知らないたくさんの花が咲いている

学校も多い町に住んでいる

この季節はたくさんのはつらつとした表情が町中に溢れてる

自分が通っていた学校も近い

昔好きだった子が住んでいた家も近い

今は何をしているかなとたまに思いながら歩く

寺の多い町に住んでいる

今朝、墓参りをしている夫婦がいた

墓を磨いて片付けた後、二人で楽しそうに花の話をしていた

寺や墓は、今を生きてる人が会えない誰かへの思いを馳せる場所なんだなと思う

この記事は元々別のメディアに2019/04/21に書いた内容を移管したものです